Lesson 05法人・個人事業主のお客さま
中退共(中小企業退職金共済)
従業員の退職金を、国の制度で準備するしくみ
この動画のポイント
国がつくった中小企業のための退職金制度です。会社が毎月掛金を納め、退職した従業員に中退共から直接支払われます。
掛金は従業員1人につき月5000円〜3万円(16種類)。全額を損金・必要経費にでき、新しく加入したときなどには国の助成があります。
納付12か月未満は退職金が出ず、2年未満は掛金の合計を下回ります。経営者や役員は原則として加入できません(部長などを兼ね、従業員としての実態がある役員は加入できる場合があります)。
出てくることば
- 損金・必要経費
- 法人や個人事業主が、税金の計算で費用として差し引ける金額。
- 新規加入助成
- はじめて加入した会社に、国が掛金の一部を一定期間助成するしくみ。
- 中小企業の範囲
- 業種ごとに、資本金や従業員数の基準が決められています。
文字で読むナレーション全文
中退共、中小企業退職金共済の仕組みと国の助成、注意点をまとめてチェックしましょう。
中退共は、国がつくった中小企業のための退職金制度です。会社が毎月掛金を納めて、従業員が退職すると、中退共から本人に直接退職金が支払われます。
加入できるのは、業種ごとに決められた中小企業です。従業員は、原則として全員を加入させます。経営者や役員は加入できません。
掛金は、従業員1人につき月5000円から3万円までの16種類。パートタイマーは月2000円からも選べます。掛金は全額会社の負担で、全額を損金や必要経費にできます。
さらに、国の助成もあります。新しく加入すると、掛金の2分の1、1人あたり月5000円までを、加入後4か月目から1年間、国が助成します。掛金を増やすときにも助成があります。
例えば、月1万円の掛金で20年加入すると、掛金の合計は240万円、退職金は約267万円になります。運用が好調な年には、さらに上乗せされることもあります。
注意点もあります。掛金の納付が12か月未満だと、退職金は出ません。2年未満では、掛金の合計を下回ります。また、掛金を減らすには、従業員の同意などが必要です。
なお、経営者や役員の退職金には、小規模企業共済が使えます。従業員は中退共、経営者は小規模企業共済と、組み合わせて備えるのがおすすめです。大切な従業員の将来の安心のために、国の制度を上手に活用していきましょう。
確認日・出典
内容確認日:2026年10月(2026年10月時点の制度にもとづいています)